2010年03月09日

『シャネル&ストラヴィンスキー』



※ストーリー(cinema cafe netより抜粋)

1913年パリ。ココ・シャネルはカペルという名の裕福な男性に夢中であり、仕事においても多忙を極めていた。一方、イゴール・ストラヴィンスキーは「春の祭典」のリハーサルを行っていた。革新的な不協和音に満ちた曲を作り出すイゴールの創造性は、過激なファッションデザイナーとしてのココの方向性に類似していた。しかし7年後の1920年、ココは意中のカペルを交通事故で亡くし悲しみに暮れる。一方、イゴールはロシア革命後、無一文となりパリに亡命していた。そしてふたりは出会う――。シャネルの全盛期に誕生したNo.5と、その影に隠された宿命を描く真実のドラマ。




本日二本目はコレ。

一言。

アナ・ムグラリスが男前(女前?)すぎです!
スッとした立ち姿、タバコをくわえるサマ、美しい歩き方、しゃがれたハスキーな声、挑発的な視線。
タバコを吸う時に鼻から煙も出してますが不思議とゲッ、と思う印象はありません。

実際のココの姿にかなり忠実なんじゃないでしょうか。

アナ・ムグラリスを初めて見たのはたしか雑誌フィガロ。
その後『NOVO』という映画で記憶をすぐ無くしてしまう男性の恋人役↓を見て、なんてべっぴんさんなのー!と衝撃を受けた記憶が。

NOVO.jpg


硬質で、威厳のある雰囲気で気難しい感じのシャネルを表現。
あの彼女の雰囲気はまさにあの時代に珍しい「自立した女」にぴったり。
アナって綺麗だけれど、元々シャープな感じの男顔だからストラヴィンスキーとのカラミも生々しさはありません。

CHANEL2.jpg



あのトレードマークの様な3連パールネックレスがとにかく素敵。
彼女は歩く姿がとても綺麗。
足さばきが美しいというかエレガントにすっ、すって感じの歩き方。
それだけに、ラスト近くで晩年のシャネルがホテル・リッツの部屋に入る時の立ち姿がショックでした。
あんなにエレガントだった彼女の老い方に・・。

印象に残ったのはメゾンでくわえタバコで作業をするシャネルに従業員が賃金アップを求めるシーン。
ぴしっと跳ねのけるシャネルを見て洋服を作るだけではなく経営者としての面も見えたのですが、なかなか経営者としてもヤリ手だったのかな、と思いました。


CHANEL.jpg



その他印象に残ったのはストラヴィンスキーの妻。
最初にシャネルの別荘に到着してモノトーンで色彩のない部屋をまず温かい色味の布でアレンジする彼女。
子供のいる彼女にとってはシャネルの洗練はされているけれどストイックすぎるモノトーンの部屋は馴染めないものだったのでは。

病弱で弱々しげではあるけれどシャネルの別荘を子供をつれて出る時にシャネル宛に残した手紙の内容。
その文章に彼女のプライドが見えました。
その言葉を読んで庭で妻にストラヴィンスキーとの関係を問われた時には「良心の呵責はない」と平然と言い放ったシャネルは何を思ったのかなと。

ただ、彼女の眉毛ナシの顔はちょっとコワかった・・・。


結局ストラヴィンスキーはその後シャネルとの関係を終わらせて妻の元に帰ったの?
そのあたりがよく分かりませんでしたが、重厚な音楽、紫煙の立ちこめる退廃的なパリの雰囲気、なによりシャネルの美しさが楽しめた映画でした.






posted by kk at 19:36| 兵庫 | Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月06日

『Coffee and Cigarettes』

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タイミングが合わないと気にはなるものの触手が動かない作品って私の中ではあるのですが、この映画がまさにソレ。

ツタヤの棚でチラ見をしつつ、まだ気分じゃない、と手にとれずにいたのですが、最近タバコが復活してしまったのでなんだか猛烈に見て見たい気分になりめでたく鑑賞となりました。


若かりし頃はカフェで本読みつつコーヒーとタバコが至福、って感じだったのを思い出しつつ。
スタバなんてタバコ吸えないからいかないもーーん!ってなアマだった私が別に禁煙しようとも思わず、いつのまにか体が欲しなくなっていた、って感じで自然に吸わなくなっていたのですが。
今猛烈にタバコを体が欲してまつ。ダメじゃん、オレ。○| ̄|_

ストーリーなんてなくって、コーヒーとタバコを片手に繰り広げられる何気ない11組の会話のエピソードからなる構成。

これが本当にその辺のカフェで聞き耳立ててる様な会話なのだけれど、なんだかモノクロの映像と相まってものすごくシャレてる雰囲気。
とりとめのないただの会話を切り取った感じで別にオチもない話をだらだらしてるだけだけど、そこに思わずプッと噴き出してしまうクールなユーモアがあって。
この雰囲気、好きだなぁ。
本来、こういう幾つかの話がブツ切りに組み合わせてある映画ってニガテなのに、コレはツボった。
登場人物の俳優の名前がそのまま役名で使われているのがなんだかおかしい。



(各エピソードのさわりはココのHP、ENTERより)

coffee2[1].jpg




個人的に気に入ったのは「RENEE」、「COUSINS」、「DELIRIUM」。


「RENEE」:いるいる!海外のカフェに行くとこういうウエイター!!って思わず笑ってしまったこのエピソード。
仕事熱心と思ってたら単に話したいだけかと笑

「COUSINS」:ケイト・ブランシェットが一人二役、と後で知ってびっくり。ロック(パンク?)なシェリーがあのお上品なケイトには到底見えません。ここで世の中の仕組みを鋭く言い当ててるシェリー。お上品なケイトから高価な化粧品(香水かな?)を貰って一言。「お金持ちの所にはタダでモノが手に入るのに」って意味の事を言ってたのですが、そのセリフにハッとしましたね。

「DELIRIUM」:これはビル・マーレイがファニー!!!で本当にツボった笑
ビル・マーレイその人の役で何気にカフェでウエイターをしてるんだけれど、サーバーからコーヒーを直飲みする姿にひゃーーー!!でしたよ。なんかこの人って存在そのものがファニーな感じ(笑)


モノクロの硬質な感じがこの雰囲気を本当に良く引き立ててるなーと思いました。
これがもしカラーだったら、なんのインパクトもないぬるい感じの映画になってるはず。


人生で真に豊かな事ってこういう人と人との何気ない繋がりを持てる愛すべき時間があるかどうか、って感じがすると思ったのでした。

posted by kk at 20:49| 兵庫 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜』



(ストーリー:goo映画より抜粋)

甘いものが苦手なジニョクは、「女性客が多い」という理由で洋菓子店アンティークを開く。パティシエとなったのは、イイ腕を持ちながら恋愛絡みのトラブルが絶えない“魔性のゲイ”ソヌ。高校時代、ジニョクが手酷く振った相手だ。さらに元ボクサーのギボム、ジニョクに忠実に仕える幼なじみスヨンも加わり、店は軌道に乗り始める。そんな矢先、町では子供の連続誘拐事件が発生。次第に、ジニョクの幼い頃の悲しい記憶が甦る…。



以前より気になっていたこの作品。
知りませんでしたが、キム・ジェウク君が出ていたのですね。

原作はよしながふみさん原作の漫画で、作品に惚れ込んだミン・ギュドン監督が映画化。

yoshinaga.jpg


(原作の漫画はこんな感じ。私は読んだ事がありませんが。)


日本ではドラマとして放送されたとの事ですが、私、全然そんなドラマがあった事すら知りませんでした。ここ数年、テレビはほとんど見なくなったので・・・。


anrique2.jpg



映像がとにかく洗練されていて美しいです。
特にケーキは『マリー・アントワネット』に引けをとらない芸術品級の美しさ。
あまり甘い物を食べない私でも2、3個いけるかも、と思う位美味しそう!

甘い物がキライなのに何故かケーキショップを開店するオーナーのジニョク(チュ・ジフン)と、ジニョクに学生時代に告白し、手酷くフラれた’魔性のゲイ’、天才パティシエのソヌ(キム・ジェウク)が再会して、そこに加わる元ボクサーのパティシエ見習いギボム(ユ・アイン)、ジニョクを’若’と呼んで仕えるギャルソンスヨン(チェ・ジホ)を中心として話が進んでゆくのですが、そこに子供の誘拐事件が起こってジニョクの過去の記憶にも絡んでゆく、少しミステリー的な内容にもなっています。

antique.jpg



初めはコメディタッチ?と思ったのですが、後半はわりとシリアスな部分もあって。
ただ、ジニョクを誘拐した犯人と町で起こった誘拐事件との関わりが私は良くつかめませんでした。

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男前が4人、って設定らしいのですが、ジニョクとソヌは良しとして、後の2人は男前か?・・・

スヨン、って韓国人的には美男なの???謎だわ・・・

antique3.jpg


ストーリーは正直まとまりがない印象なのですが、ツボはやはりキム・ジェウク君の素敵なゲイっぷり!!

↑の予告編でも披露していますが、クラブでこれぞゲイご用達!(笑)な印象の網状のスケスケトップスで妖艶に踊り狂う姿がいい感じです笑

antique5.jpg


フランスからやってきた師匠のジャン(アンディ・ジレ)とのラブなシーンもありますが、何せジェウク君がキレイなので見ていて不快な感じはしません。
中性的な魅力があるな〜としみじみ。

フランス語のセリフもありますが、ナチュラルな感じで上手だな、と思いました。日本語もそうですが、彼には語学のセンスもあるんでしょうね。

主要キャスト以外にも脇役であっ、と発見するキャラが。

クラブのバーテン役のおっちゃんは「映画は映画だ」の「アックショーーン!!」(笑)の熊五郎監督役の人だし、お店を訪ねてきたお客の連れの女の人は「ごめん、愛してる」のムヒョクのお姉さん役の人だ。

あのお店の雰囲気、もし日本にもあったら絶対通いつめたい位素敵。
ケーキを入れる箱やリボンも綺麗。

目の保養になった作品でした。





posted by kk at 22:48| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月12日

『抱擁のかけら』

(※ネタバレあります)



(ストーリー:シネマトゥデイより抜粋)

愛する人と視力を失った14年前の事故を封印し、名前を変えて生きる脚本家のハリー(ルイス・オマール)。かつて、ハリーは新進気鋭の映画監督だった。ハリーは主演女優のレナ(ペネロペ・クルス)と激しい恋に落ちるが、レナには権力のあるパトロン、エルネスト(ホセ・ルイス・ゴメス)がいた。ある日、逃避行先の島で、二人を悲劇が襲う。



この映画ってストーリーはありがちな男女の三角関係がベースですが、話の進み方、構成がパイ生地のように繊細にそれぞれの人物の関係性が重なり合って進んで本当に引き込まれてしまいました。

ストーリーも十分素晴らしいのですが、何といってもこれはペネロペ・クルスを見る映画だわ〜!って感じで何とも言えず彼女が素晴らしく美しいのです。
アルモドバル監督のペネロペに対する愛をひしひしと感じる位ペネロペが完璧に美しい。

↑の予告編でも十分その美しさが分かると思いますが、特に初めてハリー(マテオ)と会う瞬間の振り返った彼女の美しさは神々しい程。

個人的にはオードリー風に髪をアップにしたショットではなく、ゆったりしたウェーブスタイル、あとプラチナブロンドのウィッグを着けた彼女がお気に入りです。

相変わらずペネロペのお洋服は今回も私のツボを押しまくりで、話の前半にナゾのマダム(?私この人が何だったのか良く理解できてません。もう一度見ないと)から仕事の電話を受けた時に着ていたお尻までカバーする赤い色のトップスがものすごく綺麗な色で、ペネロペに本当に似合ってた。

女優役という事で全般的にクラッシックな感じの大振りなアクセサりーをゴージャスに身につけています。
大振りなのだけれど、とても品があって素敵なデザイン。

それとアルモドバル監督独特の美的感覚が十分生かされた非の打ちどころのない画面全体の配色の美しさ。

どうしてこんなに全ての色味が完璧に調和した世界を作り出せるのか。もう溜め息がでるばかり。

ペネロペ以外ではハリーのエージェントのジュディットが着ていたお洋服の組み合わせも素敵だった。(黒のノースリーブにカーディガンって感じだけれど、色味が本当に綺麗)


印象に残ったシーンは。

エルネストに階段から突き落とされてケガを負ったレナがハリーに会いにきて、ハリーが彼女のモモのアザにキスするシーンが官能的。

私、エルネストと一緒にイビサ島に来たレナがトイレで吐いたシーンを見てその時は妊娠?と思ったのですが、ハリーに愛情を持ってしまったレナがパトロンのエルネストとずっと一緒にいる事のおぞましさから吐いてしまったんですね。

それにしてもエルネスト、見る限り初老(60歳から65歳位?)の男性ですが、イビサ島にこもって6回もセックスできる程お元気です。
レナが吐いた後にお化粧直しをしてまたベットに戻るシーンで、私てっきりエルネスト死んじゃった?って思いましたよ(笑)(本当はレナを驚かせようとしただけだった)

お金はあるけれど男性的、肉体的魅力はない初老の男性=エルネストがレナに執着する様子は滑稽で、そして哀れ。

エルネストJr.(=息子)にフィルムで映画の撮影中のレナを監視させて、その映像を読唇術のある女性を雇って彼女の語っている言葉を読ませるエルネスト。
レナに執着するあまりこんな陰険な事をやって、そして彼女の本心を知ってしまうエルネストに嫌悪感を持つと同時に少し同情もしました。

Jr.も父の愛人を一日中フィルムで監視って断れよ、そんな事。
まぁ、抗えないんだろうけれど、よくやるよ。

それにしても愛情と憎悪は紙一重。

私時代関係が出だしと後でよくつかめてなくって、最初のシーンとの関連性が良く理解できていません。DVDでもう一度見なければ。

それにしてもペネロペの母役の女優さん、ペネロペが特殊メイクで老けたのかと思う位似ていてびっくりでした。




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2009年12月23日

松井 冬子さん

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久々に衝撃を受けた超ド級の美女。

日本画家の松井冬子さん。


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プロフィールは

1974年1月20日生。
静岡県出身。

1994年に女子美術大学短期大学部を卒業後、就職、4浪後東京藝術大学美術学部入学、2007年同大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画研究領域修了。


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故・築紫哲也さんとの対談番組がココで見れます。

インタビューの中で「私の絵を見て自分はこうならなくて、こうでなくて良かった、と思って貰えれば嬉しい」と語っていらっしゃいますが、その独特の思考感が印象的。


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私は単に美しい物が好きな人間で美術に関して何の知識もありませんが、グロテスクと紙一重の乾いた怜悧な華やかさの漂う絵をお描きになる方だなぁ、という印象を持ちました。


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ものすごく目鼻立ちがはっきりして日本人離れしている美貌なのに、不思議とお着物がしっくり似合っていらっしゃるのね、と思ったらやはりお母様は茶道の先生なのですね。


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この方を見て、久々に情念という言葉を思い出しました。

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2009年09月01日

『扉をたたく人』



を見てきました。(ネタバレあり)

妻に先立たれた教授、ウォルターとシリア出身の青年タルク、その母親との交流を描いた映画。

妻に先立たれて孤独、他人を寄せ付けない、無気力な老人と青年との交流って『グラン・トリノ』と何だか似ていますが、また別の方向で考えさせられる映画。

9・11以降移民に対して態度を硬化させたNY。

ささいな誤解でタルクが拘束され、ウォルターの努力も実らず
結果本国に送還されてしまう。

日本人でいる私達には当たり前の様に感じられる自由が、世界の一部の国の人達にとっては得がたいものであるという事。

アメリカには9・11で受けたアメリカの痛みと理由があって、現在の状況になっている事も分かるし、移民となる人達にもその人達の理由がある。

このタルク役のハーズ・スレイマンという役者さんがホントに「イイ青年!」って感じをイヤミなく演じていて引き込まれる。



posted by kk at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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