2010年10月28日

『冬の小鳥』




※ストーリーはココで(シネマトゥデイ)


父に捨てられたジニ(キム・セロン)の児童養護施設での生活を経て新しい人生を受け入れる迄のお話。監督の実体験に基づいているとの事。

なんといってもキム・セロンの存在感が素晴らしいです。
出だしで父親と自転車に乗るシーンで、うわー、かわいい、とくぎづけに。

よそ行きのお洋服を来てお出かけした先は養護施設。
院内をシスターに案内されてケーキをとりに戻った時には父親は既に門の外。


やり切れない怒り、寂しさ、悲しさ、をどうしようもできず周囲に馴染まず物に当たるジニ。
ジニが医師(?)に何故養護施設に来る事になったのか、と涙ながらに話すシーンが心に残りました。
この医師役の人は「神の天秤」でのウビンの父、検事役の人ですね。
特徴のある声で気づきました。
この役者さん、すごく存在感がある。「神の天秤」でも感じましたが、穏やかで思慮深い雰囲気。


最初子供達が花札をやってる事にびっくりしてたんですが、占いだったんですね。
ひたすら父親の帰りを待ち、どんなに誘われても私はここにいる、と言い続けていたジニ。
1人、また1人、そして一緒に養子に行こうと言っていた親友のスッキもついに養子に貰われていき、父親も引越しした、転居先は分からない、と院長に言われ絶望したジニが死んでしまった小鳥を埋めた時の様に自分を土に埋葬するシーンが痛々しい。

ジニの他にも印象的な役者が。


親友のスッキ。
まだ11歳(だったかな?)なのに、今迄の経験から条件のよい里親に養子にしてもらおうと必死でアピールするのですが、それも悲しい。
生き残る為、そしてどんな里親に貰われるかで今後の人生が決まる事を既に計算する処世術をあんな小さい子が無意識に学習しているなんて。


子供達の中では一番年上と思われる足の悪い子が、ずっと施設にいる事もできないと諭されて、いやいやながらも家政婦としてコキ使われるだろう里親に貰われていったりしている。
誰の養子になるのかで人生が決まる。


唯一の救いは院長、シスター達が優しい雰囲気であった事。


父親の迎えをひたすら待つ事を諦め、里親が決まり今度は自分が送り出される立場になったジニ。
たった9歳の子が1人で絶望から新しい世界を選んでいく過程が悲しいお話でした。


映像が冷たい季節の空気感のある雰囲気が出ていてとても洗練されています。

それにしても韓国ってドラマでもよく簡単に子供を捨てているなーと思っていましたが。
国際養子の世界一なんですね。
なんでこんな事になるんでしょう・・。ありえない・・。
posted by kk at 22:00| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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