2010年05月18日

『ハートロッカー』



ストーリーはココで(goo映画)


アカデミー賞を受賞したとの事。

印象としてはあくまでもアメリカ人サイドからの視線でしかないんだよね、結局、とあまり感情移入はできませんでした。

私の印象としては、アメリカが善であるという事が前提で創られているというか。

そこに至るまでの過程を全世界は知っている訳じゃないですか。
それなのに、自分達はこんな悲劇、過酷な状況を体験している、とアピールしている感じがするんですよね、私は。

ただ、いつも最前線で利用されるのはこの映画に出てくる様な兵隊達。
彼らの命をかけた任務遂行に当たってはほとんど理解を超えていますね。
爆弾処理班という任務の過酷さ、極限状態にある人間の描写というのは
素直にすごかったと思います。

一番違和感を覚えて、ゾクッとしたシーンが。

「人生に一度しかない戦場での体験だ。楽しめ。」

と上役である兵士が下級兵士(?)に言う言葉。
楽しめ、って狂気の沙汰だと。


DVD売りのベッカム少年とジェームスとの交流、その後のジェームスの常軌を脱した行動とかあまり深くなくて唐突な感じもするし。

ラスト近くの自爆装置をセットされたイラク人の男性が「家族が4人いる、助けてくれ」とジェームスに必死で訴えて、でも間に合わなくってジェームスが離れた後にあれだけ必死だった彼が達観した様に急に静かにコーランを唱えて自爆したシーンが印象的でした。

ラスト、ジェームスがまた別の任地に出かけて行くシーンでは日本人の私からすると理解しがたい。
ヒーロー的な雰囲気を醸し出している印象というか。
もちろん必要とされる大切な仕事ではあるけれど。
というかその仕事が必要とされるバックグラウンドに疑問があるというか。


他国の人がこの映画にどんな印象、感想を持つのか聞いてみたいです。

posted by kk at 20:52| 兵庫 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そーなんですよね。映画としては素晴らしい出来だと
思うんだけど、その背景や根源を考えると、素直に
この映画いいわー!というわけには、いかないもんがあります。
アメリカ人だったら、見方全然違うかもしれないけど。
ほんとね。あんな状況を楽しめだなんて、尋常じゃ
ないし、もう異常すぎる。
この映画、臭い所に平気で蓋をする問題作でもありますね。
キャスリン・ビグローさん、才能あるんだから
単なる(シンプルな)ハードボイルドとか、やってもらいたいなぁ。
Posted by acine at 2010年05月20日 22:06
あくまでも映画であって現実とは違う、と考えるべきなんでしょうが、半ドキュメンタリーな感じで創られてますしねぇー。 楽しめ、って言った兵士は麻痺してしまっているのか、それとも極限状態の自分達を鼓舞する為にあえてああいう信じられない言葉を吐いたのか・・。 雰囲気からして後者ではない印象を受けました。 自分達が異常な事を言っているって認識がない事が既に麻痺してる、異常な証拠ですよね。 キャスリン・ビグローさんといえば「ハートブルー」を思い出しましたが、何ヶ月か前にCNNでパトリック・スウェイジがガンか何かで死亡のニュースやっててかなりびっくりした記憶があります。 まだ若かったですよねぇ?
Posted by kk at 2010年05月21日 22:28
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