2010年04月09日

『カラヴァッジョ』




ストーリーはココで(シネマトゥデイ)


大満足でした。
正直気にはなるもののそれ程見たい!と切望していた訳ではなかったのですが。

久々にヨーロッパ物を見るとその映像美にうっとり。
テーマが「光と影」という事でしたが、まさにラストまで黄金色というか、蜂蜜色というか美しい光彩がベースにあって、闇の部分とのコントラストが素晴らしかった。

16世紀のイタリアの生活、服装、建築物の様子が興味深かったです。
当時の娼婦の服装って本当にあんなにあけっぴろげなんだろうか・・?
(トップスは着てるけれど、胸だけはだけてるって格好)
カラヴァッジョとラヌッチョがテニスで勝負だ!ってシーンで手をラケット代わりにして試合してたり。

一見それ程違和感を感じる生活ぶり、服装ではないのだけれど、あぁやっぱり16世紀なんだなーと感じたのが罪を犯したり、自分の信念を口にした事で残酷な方法で公開処刑されるシーン。

ギロチンでもなく、ナタの様な刃物で斬首されその首を集まった野次馬に高々と見せてみたり、火炙りにしてみたり。
私はどっちもイヤだけれど、死ぬなら火炙りは避けたい・・・。
だって一瞬で終わる苦しみじゃないじゃん。

結構痛いシーンもあり。
あぁ、この人達肉食人種だわーと思ったのが出だしで背中ざっくりいっちゃった男が麻酔ナシでざくざく縫われてんのに、ギャーとか吼えながらも会話をするシーン。


カラヴァッジョ。

芸術家って狂気を内包してる人が多いという印象がありますが、彼は狂気というより激情型で破滅に至った、というイメージが。
絵画に対するパッションを私生活でもダダ漏れする勢いで次々に自分を追い込んでいっちゃた人なんだなーーという感想を持ちました。
この性格の人が剣を持ち歩くと面倒な事になるのは必至ですねぇ。


caravaggio.jpg



カラヴァッジョ役のアレッシオ・ボーニ。
男前ではないですが、芸術家っていう線の細いイメージは微塵もなくガッチリ体格のいい肉食系。
鬼気迫る目ジカラが印象的でした。
いつも薄汚れてるのだけれど無造作に着たゆったりした白のトップスが色っぽかったな〜
私はやっぱりヒゲあり、無造作スタイルの男っぽい人が好みの様です。
ちなみにカラヴァッジョの仲間のオノリオ役の人も好みでした黒ハート

騎士団の服装って本当に魅力的。
顔はそれ程、って印象でも背が高くってあの服装だとちょっと萌え黒ハート
イタリア男ってああいう感じの服を着ると5割増位素敵に見える。
宝石みたいな色の瞳も印象的。


女性ではちらっとしか出てなかったけれどベアトリーチェ役の女優さん(名前不明)が綺麗だなーと釘付け。


caravaggio1.jpg



貴族の衣装。
派手派手しいゴテゴテゴージャスな感じではなく、デザインは凝ってるけれど全体的に渋い色味のドレスとアクセサリー。
娼婦でさえも知性的な美しさを漂わせていました。

そして圧巻の絵画。
モデルと絵画を見比べて「これじゃない。この肌の艶や美しさが表現できないんだ」てな意味の事を言っていたのが印象に残りました。
彼が光彩にこだわっている事が何度も映画の最中で表現されていました。

パトロンのデル・モンテ枢機卿の宮殿に初めて足を踏み入れたシーンで
一番日当たりのいい部屋だ、と言われた矢先から窓を調節して部屋に入る光の加減を調整して満足するシーン。

自分のボロ家に戻って屋根を剥がして光のコントラストを作るシーン。

そしてマルタでの地下牢のシーン。


波乱万丈というか自分で波乱を引き寄せてるって印象のカラヴァッジョでしたが、38歳という短い人生を自分の表現したい絵をおもいっきり描いて、短かかったものの愛する人と心を交わして、太く燃焼できた人生だったんでしょうか。
でもラストの印象だともっともっと表現したいという情熱を秘めながら無念で死んでいったんだろうなーー。

posted by kk at 21:58| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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