2010年10月29日

『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』



※ストーリーはココ(シネマトゥデイ)


うーーーん、すごかった、これ。

映像も役者もストーリーも。
特に物悲しくも美しい旋律の音楽が良かったなぁ。
祖国と息子への愛情、そしてスパイ活動を通してのフランス人技師・ピエールとの奇妙な友情。

1980年代、ソ連を崩壊に導いた実際のスパイ事件「フェアウェル事件」を映画化との事。
フェアウェルというのはKGBのグリゴリエフ大佐(エミール・クストリッツア)のコードネーム。


グリゴリエフ大佐は国の中心部で働くが故に行き詰った国の内情を知り、国の有り方を憂いて、お金等の為ではなく純粋に次世代の息子達の将来を見据えてスパイ活動をするのですね。
このグリゴリエフ大佐役のエミール・クストリッツアの圧倒的な存在感。
眼光鋭く、いかついワシ系の容貌なのですが、哀愁、詩的で繊細な表現力があって。
ちゃっかり愛人がいたりする所もなんだか人間くさくていい。
その愛人、犬を貰うという口実でそ知らぬ顔でグリゴリエフ大佐の家を訪れ、妻と会うのですが。
不倫相手の家、しかもその家でキスするなんちゅー暴挙に出るのにはびびった。
見てる方がハラハラするっちゅーねん。

farewell.jpg


うん、やっぱりシブイ。色気もあるし。
こんなに圧倒的な存在感の役者さん、誰?と思ったらこの人映画監督なんですね。
私は見た事がないですが「アンダーグラウンド」とかの作品を撮っている人らしいです。
こんなに熟成した雰囲気の俳優さん(初主演らしいです)、久々に見た。
私的に◎です。


捕らえられたグリゴリエフ大佐と反抗的だった息子の一瞬の面会が切なくて、一番印象に残りました。2人を分けるシャッターが下りてきてとっさにとったグリゴリエフ大佐の行動。
泣きそう。


誰のか覚えてないんですけれど、詩が効果的に使われていました。
狼=グリゴリエフ大佐・・?
いかつい彼が愛する息子の幼い頃のビデオを見る姿には泣けた。


危機一髪だったピエールと、悲しいグリゴリエフ大佐のラスト。
グリゴリエフ大佐が真っ白な光景の中で見せた表情がなんともいえません。

それにしても。
CIAのアメリカってヤツは・・。


posted by kk at 18:21| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月28日

『冬の小鳥』




※ストーリーはココで(シネマトゥデイ)


父に捨てられたジニ(キム・セロン)の児童養護施設での生活を経て新しい人生を受け入れる迄のお話。監督の実体験に基づいているとの事。

なんといってもキム・セロンの存在感が素晴らしいです。
出だしで父親と自転車に乗るシーンで、うわー、かわいい、とくぎづけに。

よそ行きのお洋服を来てお出かけした先は養護施設。
院内をシスターに案内されてケーキをとりに戻った時には父親は既に門の外。


やり切れない怒り、寂しさ、悲しさ、をどうしようもできず周囲に馴染まず物に当たるジニ。
ジニが医師(?)に何故養護施設に来る事になったのか、と涙ながらに話すシーンが心に残りました。
この医師役の人は「神の天秤」でのウビンの父、検事役の人ですね。
特徴のある声で気づきました。
この役者さん、すごく存在感がある。「神の天秤」でも感じましたが、穏やかで思慮深い雰囲気。


最初子供達が花札をやってる事にびっくりしてたんですが、占いだったんですね。
ひたすら父親の帰りを待ち、どんなに誘われても私はここにいる、と言い続けていたジニ。
1人、また1人、そして一緒に養子に行こうと言っていた親友のスッキもついに養子に貰われていき、父親も引越しした、転居先は分からない、と院長に言われ絶望したジニが死んでしまった小鳥を埋めた時の様に自分を土に埋葬するシーンが痛々しい。

ジニの他にも印象的な役者が。


親友のスッキ。
まだ11歳(だったかな?)なのに、今迄の経験から条件のよい里親に養子にしてもらおうと必死でアピールするのですが、それも悲しい。
生き残る為、そしてどんな里親に貰われるかで今後の人生が決まる事を既に計算する処世術をあんな小さい子が無意識に学習しているなんて。


子供達の中では一番年上と思われる足の悪い子が、ずっと施設にいる事もできないと諭されて、いやいやながらも家政婦としてコキ使われるだろう里親に貰われていったりしている。
誰の養子になるのかで人生が決まる。


唯一の救いは院長、シスター達が優しい雰囲気であった事。


父親の迎えをひたすら待つ事を諦め、里親が決まり今度は自分が送り出される立場になったジニ。
たった9歳の子が1人で絶望から新しい世界を選んでいく過程が悲しいお話でした。


映像が冷たい季節の空気感のある雰囲気が出ていてとても洗練されています。

それにしても韓国ってドラマでもよく簡単に子供を捨てているなーと思っていましたが。
国際養子の世界一なんですね。
なんでこんな事になるんでしょう・・。ありえない・・。
posted by kk at 22:00| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月15日

『メッセージ そして、愛が残る』




※ストーリーはココで(シネマトゥデイ)

夏はあまり見たい!と思う映画がなかったんですが、久々にシネリーブルに行ったらもう近日上映でみたいものありすぎ!


この映画も昨日ぴあを見てて久々に見たい!!と思った映画。
さっと軽くストーリーを読んだだけだったのですが、こんなに重い映画だったとは・・。

フランスで大ベストセラーの小説を映画化したのだそう。


主人公のネイサン役のロマン・デュリス。
彼は一瞬『BOY A』の人かと思ったのですが。いえ、あのアゴの辺りとかが。
冷静に考えると髪の色から全然違うじゃん。
見覚えがあるーー?と思ったら『PARIS』の病に侵されたダンサー役の人でした。

濃いです、彼。
毛深いのもあるんですけれど。

間近で見ると男前は男前なんだけど、あの濃さに当たりそうな位濃い・・。


しょうもない事は置いといてですね。



コレ、正直心臓に悪いわー。
私だけ?衝撃の度に椅子から1センチ浮くイキオイでびっくりしてたの。
出だしからもう心臓に悪すぎ。


でもものすごい勢いで話に吸い込まれます。


死期が近い人が分かる不思議な力を持つ医師ケイ(ジョン・マルコヴィチ)。
死期の近い人のオーラって黒で覆われているって良く聞くじゃないですか。
でも、彼が見えるのはその人が白い光で包まれている光景。


ケイの眼光鋭いながらも、達観した人間が持つ感じの雰囲気が印象的。


生きていられる事がどれだけ素晴らしい事なのか、そして死を実感した時に健康で、愛する人達がいて、その一瞬一瞬の生活がどれ程価値のある物なのか、という事を改めて考えさせられます。





posted by kk at 19:53| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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